【働く妊活】 不妊治療と仕事の両立 不妊治療連絡カードを活用してみよう

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【働く妊活】 不妊治療退職ゼロの為に当事者と社会が出来ること

でも記載しましたが、不妊治療と仕事の両立に悩む人は少なくありません。
35%の人が仕事と治療の両立に断念し、実際に仕事を続けたものの両立に悩む人も少なくありません。
実際は94%のもの人がなんらかの形で仕事と治療の両立に悩んでいるというのがデーターから読み取ることが出来ます。

不妊治療連絡カードを活用しよう

このような結果を受けて、2018年3月に厚生労働省から不妊治療連絡カードというものが発行されました。
社内の制度に不妊治療と仕事の両立支援に関する制度はがある企業はいいのですが、そのような制度がないという企業であれば、まずはこの不妊治療連絡カードを活用することを考えてみませんか?

詳しくはこちらのページから確認いただけますが、働きながら不妊治療を続ける従業員への理解を促すものとなっています。

使い方としては…

1上記のページから必要な用紙を印刷する
2不妊治療クリニックの医師に記載捺印してもらう
3会社側にその用紙を提出する
という流れになっています。

また簡単な説明ではありますが、不妊治療の流れや月にどれぐらいの通院を必要とするのか等もまとめられています。

この「不妊治療連絡カード」に強制力は残念ながらありませんが、それでも会社側に今の現状を伝えるツールとして役に立つツールではないかと思います。

不妊治療と仕事の両立に悩み、仕方なく退職も選択肢の一つとして考えているのであればまずはこの「不妊治療連絡カード」を活用してみることをお勧めします。

とはいえただ提出するだけでは何も変わらない企業もあるでしょう。
このカードを提出すれば何も説明しなくても良いわけではありません。

 

不妊治療連絡カードを活用する際に気を付けたいポイント

1 今の自分の状況をきちんと説明しましょう。

休暇が必要なのか?早退・遅刻が必要なのか?残業が出来ないなのか?それによって会社側の対応も変わってきます。
またおおよその目安でいいので必要な通院日数なども伝えると良いでしょう。

自分の月経周期などを説明しなければいけない為抵抗を感じる女性も少なくないと思いますが、ここの説明を曖昧にするとその後お互いの理解の擦れ違いが発生する可能性もあり、せっかくカードを提出したにも関わらず、休みずらい、治療の為に残業を断りにくいなどが発生してしまいます。

これは当時の私の例ですが(注射による排卵誘発剤でタイミング法を行っていました)
「生理終了後から排卵終了までの約10日ほどの間で2日に一度(約5日間)ほどの通院が必要になります。週1回や2回と決まった日ではなく、固まった期間での通院になります」
と説明していました。

出来るだけ詳しく、どのあたりに通院が必要なのかを説明することで会社側も対処がしやすくなります。
もちろんすべての会社が対処してくれるわけではありません。
また自部署からは理解を得ても他部署から横やりが入ることもありますが、それは会社側の問題ですので後程書いていきます。

 

2 目安となる期間を伝えよう

会社側は今後どれぐらいの期間支援が必要なのかが気になります。
今のメンバーで乗り切れる期間なのか?それとも新たに人員の補充が必要なのか?それを見極める為にもおおまかな治療目安期間を伝える事は必要です。

不妊治療なんだから…妊娠するまで気長に見守って欲しい。
そう願う人も少なくありません。
しかし、だからと言って5年、10年と終わりの見えないサポートを続けるのは会社としても難しいところ。

それに妊娠後は出産・産休・育休・時短勤務と支援の必要が続きます。

こちら側から期間を提示すると共に会社側にもどれぐらいの期間のサポートが可能なのか?聞いてみましょう。

 

3 詳しい説明を求められたら

会社側から詳しい説明を求められることもあるかもしれません。
その際は不妊治療の全体の流れなどがわかる資料を用意して説明するのがいいでしょう。
口頭だけで伝えるのではなく、詳しい資料などがある方が説明もしやすくなります。

最近は詳しく不妊治療について解説されている行政のHPなどもあります。
そのようなHPを一緒に見ながら説明するといいでしょう

 

 

4 治療を辞めるように言われたら

30代前半や35歳前後であれば、今慌てて不妊治療しなくてももう少ししてからでもいいのでないか?
40歳過ぎてからでも大丈夫じゃない?

など治療を中断するように促さられる事もあるかもしれません。

そういう場合は日本産婦人科学会が出している年齢別の妊娠率や流産率のグラフを見せて説明するのも一つの方法です。
また、子どもが一人欲しいのか?それとも二人欲しいのか?によっても治療開始年齢は変わってきます。

Human Reprod, 30 (9), 2215-2224,2015)より

実は周りが思っているほど、体外受精での妊娠率が高いわけではありません。
上記のようなデータを示して説明するのも一つの方法です。

 

今なぜ不妊治療をしているのか?なぜ自分に不妊治療が必要なのか?感情的にならずに冷静に対応できるように準備しておくことも大切です

まだまだ不妊治療と仕事の両立支援ははじまったばかりの取り組みです。
会社側にも十分な知識とそのような時にどのように対応すればよいかの情報共有がされていないのが現状です。

だからこそ、治療をしながら仕事を続けたい場合は一つずつていねに説明していく事が必要となってきます。

 

なぜ当事者がそこまで頑張らなければならない…そんな気持ちになる時もあるかもしれません。

出来れば、社内では知られたくない、誰かに伝えたくない…
そんな気持ちの人もいるでしょう。

ただ残念ながらまだ、不妊治療と仕事の両立に関する制度作りは始まったばかりです。
どうしても当事者が動いていくことでしか、今は現状を変えることが出来ません。

不妊治療しながらでも仕事は続けたい…そう思った時に、不妊治療連絡カードをうまく役立ててみてください

 

 

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