ご挨拶とプロフィール

笛吹和代(うすいかずよ)と申します。
2008年に結婚し、働きながら妊活・不妊治療を続けていましたが、中々子供を授かることが出来ず、2011年に仕事と治療の両立に悩み前職を不妊治療退職しました。 自身の経験をきっかけに、不妊で悩む女性をサポートしたいと2015年 事業を開始しました。現在は妊活・不妊治療に関する個別相談、コラム等の執筆、セミナーや研修講師、妊活・不妊治療を支援するベンチャー企業の顧問アドバイザーとして活動しています。

略歴

2001〜・2014〜
「予防医学」の分野
検査・健診センター勤務・住民健診、企業健診
・検体検査、細胞診検査、アレルギー検査等
10種以上の検査を担当
2002〜
「治療」の分野
製薬会社勤務微生物試験をメインに、薬に関わる試験業務に従事
2005〜
「予防・健康増進」の分野
化粧品メーカー勤務・化粧品全般の品質管理
・薬事業務全般
・環境管理プロジェクト
・従業員教育を担当
2015〜
現在
個人事業主として活動

セミナー・研修講師
不妊カウンセリング
コラム執筆
企業 顧問アドバイザー
契約カウンセラー
・妊活や不妊治療に関する基礎講座
・妊活・不妊治療に関する個別相談
・妊活・不妊治療に関するコラム執筆
・専門家向け不妊治療講座
・女性の健康に関する講座
・健康管理講座
・感染症対策講座

 

私の活動の原点

身体の仕組み・生命に興味のあった子供時代

私は幼い頃から身体の仕組みと生命に関わる事に興味があり、医療職を目指し大学では臨床検査技師の国家資格を取得しました。 学生時代から興味があったのは公衆衛生、特に予防医学の分野です。人は適切な知識と情報があれば、病気をある程度は予防できるのではないか?と考えていました。卒業したら、予防医学の分野に進みたいと健康診断を行っている会社に就職しましたが、まだその当時の「予防医学」は絵に描いた餅。

どうすれば世の中の「予防医学」に貢献できるのだろうか?と模索しながら、約14年間、予防医学・治療・衛生管理の分野で専門職として従事してきました。

 

不妊なんて他人事 子供は望んだらできるはず…

臨床検査技師として勤めていた検査センター時代に、男性不妊検査の担当をし、「不妊症」の存在は知っていたにも関わらず、私の中で「不妊」は他人事でした。どこか遠い存在、自分には関係ない、子供は望めば授かるもの…そんな風に感じていました。

私が結婚したのは2008年。実は不妊で悩むカップルはその頃から多くいたものの、だれもがこっそりと妊活や不妊治療を行っている時代でした。
それを実感したのは不妊クリニックに通院し始めてから。クリニックの駐車場に車が止められない、待合の椅子が座れないぐらい診療待ちの人がいっぱい…そんな不妊クリニックの現状を目の当たりにしたのです。

 

誰にも相談できない、不妊治療と仕事の両立に悩む日々

私が不妊クリニックへの通院を始めた2010年頃といえば、「不妊」に関する認知は非常に低い時代。周りの誰にも不妊治療のことを相談できず、一人で孤独な戦いをするだけでした。そんな中、私の中で大きな問題が立ちはだかります。「不妊治療と仕事の両立」が度重なる通院とともに難しくなっていったのです。その後、私は悩んだ結果「退職」することを選びました。

この退職に関しても周りに相談する人は誰もいませんでした。
「不妊治療と仕事の両立」の方法についてアドバイスをしてくれる人も、「治療の進め方」について相談に乗ってくれる場所もない、反対にそのような相談を周りにすれば、あれこれ謂れのないことを言われる可能性だってゼロではない…まだまだそんな時代だったのです。
実際に、「そんなに焦って不妊治療をしなくても、そのうち授かるのでは?」という事を言ってくる人もいました。

年齢として32歳。そろそろ妊孕力が低下し始める年齢。でも、そのような事を理解している人は周りにはいませんでした。
「不妊治療と仕事の両立支援」を社会や企業に求めるにはまだまだ妊娠や不妊に関する知識や情報が十分に認知されてはいなかったのです。

 

不妊治療退職を後悔する日々

自他共に認める「ワーカーホリック」「仕事人間」だった私にとって仕事は自分のすべてでした。仕事のために学び続けることが楽しかった20代、30代前半。そんな私が「仕事」を失ってしまったのです。

心にぽっかりと開いた穴を埋めることは容易なことではありませんでした。
「なぜ、仕事を辞める選択をしたのか?本当にやめないとどうしようもなかったのか?」と自問自答を繰り返す日々でした。とはいえ、私自身「いつまでも悩んでいても仕方ない、過去を悔やんでもあの時には戻れない」徐々にそんな気持ちに変わっていったのです。

「不妊で悩んでいる人や、不妊治療と仕事の両立で悩んでいる人をサポートする仕組みがないのであれば、自分がそんな人たちをサポートする仕組みをつくればいいのでは?」という思いに至り、個人事業主としての活動をスタートさせました。

「私と同じように不妊治療と仕事の両立に悩む人や後悔する人を一人でも減らしたい。自分が不妊治療当事者だった時に欲しかったサービスをこの手で作ろう…」これが私の原点です。

 

私が目指す未来

 

妊活や不妊治療を取り巻く環境改善

現在、ネットや様々な書籍では、妊活や不妊治療情報があふれかえっていますが、残念ながらその中には誤った情報も少なくありません。しかしそれらの情報を、妊活や不妊治療当事者が自分たちで判断するのは非常に難しいものです。

不妊クリニックによっては、カウンセラーやコーディネーターが在籍しているクリニックもありますが、まだまだごくわずか。
ましてや不妊治療を始めていないタイミングで相談できる場所はほとんどありませんし、あっても大学病院内などアクセスしにくい環境にしかありません。

妊活の進め方に悩んだ時、不妊クリニックを受診するタイミングに迷った時、クリニック選びに困った時、頼れるものがほとんどありません。
そのため、多くの人はネットやSNSを駆使して必要な情報を収集することになります。

そうして集めた情報が、その後の妊活・不妊治療の進め方を大きく左右させることがあります。妊活や不妊治療に充てられる時間は限られています。最初の躓きや遠回りがその後に大きく影響してくることも…だからこそ、あふれかえる情報をどのように取捨選択するのかが非常に大切になってきます。

妊活や不妊治療で遠回りしないために必要な事は、事前に正しい情報や知識を自分の中に備えておくことです。そのうえで様々な情報を判断していくしかありません。でもそれを一人でやっていくのはとても大変です。それは私自身が不妊治療当事者の時に強く感じたことの一つでした。

だからこそ、適切な情報へアクセスする仕組みと、必要な時に気軽に相談が出来る場の提供を目指します

 

不妊治療と仕事の両立が可能な社会へ

不妊治療と仕事の両立支援に関してはここ1.2年で取り組む企業が一気に増えてきました。
しかし、これらの恩恵を受けられるのはまだまだごく一部の限られた地域や企業だけです。
不妊治療と仕事の両立支援の方法は、職種や地域によっても変わってきます。都内で在宅ワークが可能な企業と、地方で製造業など現場勤務が必須な企業では、必要な支援や制度が全然違います。支援しやすい職種や地域だけ仕組みを整えても意味がありません。

また、支援制度はあっても運用できていない仕組みでは意味がありません。誰もが「申請すれば当たり前に使える」ような制度をつくる必要があります。

支援制度が「絵に描いた餅」にならないためには何が必要か?
それは個々の企業によって変わってきます。その企業、その企業に合わせた制度設計をすることで、どこに住んでいても、どのような職種であっても等しくサポートを受けられる環境を作っていく必要があります。

「仕事か子供か」を選ぶ社会ではなく、「仕事も子供も」望む人が両方叶えることが出来る社会を目指します。

 

リプロダクティブ・ヘルス・ライツの概念が当たり前の社会を目指す

リプロダクティブ・ヘルス・ライツとは以下のように定義づけられています。

リプロダクティブ・ヘルス
妊娠したい人、妊娠したくない人、産む・産まないに興味も関心もない人、アセクシャルな人(無性愛、非性愛の人)問わず、心身ともに満たされ健康にいられること。

リプロダクティブ ・ライツ
産むか産まないか、いつ・何人子どもを持つかを自分で決める権利。
妊娠、出産、中絶について十分な情報を得られ、「生殖」に関するすべてのことを自分で決められる権利です。

産む、産まない、いつ産むのか、何人子供を持ちたいのか?
これらは本来適切な情報の中、自分達で選ぶこと・決めることが出来る権利です。
しかし、今の日本ではまだまだこの考え方が十分に浸透しているとは考えにくい場面に度々遭遇します。

その一つの理由が、「リプロダクティブ・ヘルス・ライツの概念」が十分に浸透していないという点にあるのではないかと思います。
男性も女性も「家庭を持って、子供を持って当たり前」という考え方にまだまだ無意識のうちに縛られているのではないでしょうか?

最近、度々話題に上がってくる卵子凍結も含めて、「卵子凍結をする・しない」「不妊治療をする・しない」を考える前に、まずは「産む・産まない」を選ぶ権利があります。しかし、今の日本ではその点を飛ばして、「卵子凍結をする・しない」「不妊治療をする・しない」の議論になってしまっているのが現状です。

私達は子供の頃や10代、20代の頃に性や生殖、自分のライフプランについて学ぶ機会がないまま大人になりました。本来であれば10代、20代に妊孕性やプレコンセプションケアについて伝える前に、「リプロダクティブ・ヘルス・ライツ」について学び、考える場を提供することが先なのではないかと考えます。

男性も女性も自分の意思で「生殖」について決めることが当たり前の社会を目指します

 

Woman Lifestage Supportの取り組み

企業様向け
・不妊治療と仕事の両立支援の仕組みづくりをサポート
・不妊治療と仕事の両立支援のための社内人材の育成をサポート
・不妊治療と仕事の両立支援に関する社内研修をサポート

行政・団体様向け
・自身の身体や健康について、学ぶ場の提供
・妊娠や不妊について、正しく学ぶ場の提供
・不妊治療と仕事の両立支援についての研修

・リプロダクティブ・ヘルス・ライツについて考える場の提供

 

 

個人向け
・妊活や不妊について相談出来る場の提供
・不妊治療クリニック選びや転院のサポート

 

 

 

経歴

取得資格
臨床検査技師
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
健康経営エキスパートアドバイザー(21004049)

著書・執筆
あきらめない妊活 キャリアと不妊治療を両立させる方法
働く堅実女子のお悩みサイトsuits-womanで妊活コラムを担当
婦人科ラボにて「ふたりの妊活マニュアル」を執筆

 

 

セミナー実績・取材実績などはこちらのページをご確認ください。