【働く妊活】 なぜ不妊治療休暇が必要なのか?①

少し前の話しですが、滋賀県の甲賀市が「不妊治療休暇」導入する方針を決め議会に提出したというニュースがありました。
従業員の問い合わせから潜在的ニーズがあると考え、最長6ヶ月男女ともに休暇取れる制度だということです。

 

不妊治療で通院するってどんなイメージ?

 

さて不妊治療で通院するとはどんなイメージなのでしょうか?
ほとんどの方がイメージできない…これが答えだと思います。

・月に1回の通院でOK
・体外受精1回で妊娠できる
・月に数回決まった日に定期的な通院でOK
・近所の産婦人科でOK

こんな風なイメージを持っている方もいます。

 

実際のところは…

・人によって一月当たりの通院日数はさまざまである
・1回や2回の通勤でOKな人もいれば5回 6回 10回近く通院する人もいる
・体外受精1回で妊娠できる人もいれば、5回、6回と体外受精に挑む人もいる
・通院は生理周期や排卵の状態によって決まる為、毎週月曜日など決まった日の通院ではない
・生理周期が安定しない人は特に予定が立てにくくなる
・排卵のタイミングあたりでは通院回数が増える
・不妊治療の専門クリニックに通おうと思うと必ずしも近くのクリニックでOKとは限らない
・通院の時間、待ち時間だけで1日が終わってしまうこともある

治療の通院に関わるところをさっと思いつくだけあげただけでもこれだけ上がってきます。

まわりが思っている以上に通院回数も多く時間も取られるのが不妊治療なのです。

 

なぜ6ヶ月もの不妊治療休暇が必要なのか?

さてでは?なぜ6ヶ月もの不妊治療休暇が必要なのでしょうか?
仕事に通いながら午前休暇が仕事が終わってから、土・日診療などで通院は不可能なのか?

 

1 周りにクリニックがあまりない環境

今回制度導入を決めたのは滋賀県甲賀市という場所
実は周りにあまり不妊クリニックのない環境です。

東京や大阪のように仕事終わりに通えるようなクリニックがあまりありません。
県内のクリニックであっても通院に1時間以上
県外のクリニックを選べば片道2時間ぐらいかかることも少なくありません。

そしてこれは「不妊治療」特有の状況ですが、不妊治療にはガイドラインがない為、治療方針や技術がクリニックによって様々です。
その為、自分にあったクリニックや治療方法を求めて職場や住居から遠く離れたクリニックに通う事も珍しくはありません。

その為仕事が終わってからクリニックに通うということが行いにくい環境にあります

 

2 様々なストレスから解放されて治療に集中する為

ストレスと不妊の関係は明らかにされてはいませんが、子どもが授からない、不妊治療に通うという事は当事者にとっては大きなストレスです。そこに不妊治療と仕事を調整しながら、直前でしか日程が定まらない通院に関して周りにお願いしながら治療に通う事は、周りが思っている以上にストレスがかかってきます。

また、制度が整えられていても必ずしもすべての人が理解を示してくれるとは限りません。
知らない事が原因で心無い言葉をかけてしまう人もいるでしょう。

不妊治療は保険が効きません。
補助金があるとはいえ50万以上の大金を治療に使うわけです。
出来るだけ他のストレスに左右されずに治療に専念したいと思う人は少なくありません。

 

3 忙しい毎日から離れて身体を整える為

ストレスの多い毎日、忙しい日々、睡眠不足、とりあえずの食事…など
実は妊活・不妊に悩んでいる女性の多くは健康的な生活を送れていない人も少なくありません。
生理周期が整っていない、年に数回しか生理がないと言う人もいます。

3食正しく食べる
しっかりと睡眠を取る
シャワーで済ませずに湯船につかって疲れをきちんととる
リラックスした時間を持つ
休む日をつくる
適度な運動をする

このような時間すら取れない人もいます。

夫婦ともに検査をしても原因がみつからない人達はまず生活習慣を見直す事が先決な場合があります。

しかし仕事をしながら治療をしているとどうしても日々の生活が犠牲になりがちです。
だからこそ治療にする環境も大切になってきます。

 

「不妊治療休暇制度の潜む問題点」は②に続きます。

 

 

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