不妊治療と仕事の両立支援 職種や地域にあわせた両立支援が必要なのではないか?

不妊治療と仕事の両立支援に関するアンケートを開始しました。
アンケートサイトはこちら

 

 

 

 

 

期間:2024年3月14日~2024年5月15日

アンケート対象者
・不妊治療と仕事の両立に悩んだことがある人、現在悩んでいる人
・治療ステージは問いません
・悩んだ結果、治療をしなかった方も対象になります。

アンケート回答のご協力、シェア・拡散をどうぞよろしくお願いいたします。

 

不妊治療と仕事の両立支援の現状

2018年3月に厚生労働省が、不妊治療と仕事の両立に悩む方への支援のひとつとして、不妊治療連絡カードを発行しました。

その後、2022年4月より「くるみんプラス」という不妊治療と仕事の両立支援に取り組む企業を認定する制度が始まりました。

少しずつ、不妊治療と仕事の両立支援の必要性は広まり、都市部の大企業を中心に制度設計や取り組みが行われています。

しかし、残念ながらこれらの取り組みは一部の企業にとどまっているのが現状です。

男性育休に関しては、法的に義務化されかなり前進したように感じますが、不妊治療と仕事の両立支援にはそのような気配は一向になく、企業の自助努力に任せられています。

そのため、仮に休職制度があってもそこには社会保障がないため、企業が金銭面で支援を行っていないかぎり無給となってしまいます。

不妊治療は2022年4月より保険診療となりましたが、それでも1回の治療に10万から20万近くかかり、そこに先進医療が加わるとさらに費用がかかります。収入がなければ不妊治療は続けられないという人も少なくありません。

それでも休暇や休職などの制度がある企業は、まだましなのかもしれません。不妊治療と仕事の両立支援が言われ始めて、7年近く経ちますが、まだまだ不妊治療と仕事の両立に関する支援も理解も十分とは言い難いのが現状です。

 

職種による違い

ただ2020年以降のコロナ禍をさかいに少し状況が変わってきた部分もあるように感じています。特に在宅勤務が可能な職種の人から聞くことが増えたのが、「通院がしやすくなった」という声です。

中には、パソコンがあれば出来る仕事ということで、地方から東京のクリニックまで通院するという決断をされた方も何名かいました。

その反面、出勤が必要な職種の方からは、仕事を辞めようかどうか悩んでいるという話を伺うことも少なくありませんでした。既に退職して、転院を含めてのご相談を伺うこともありました。

必要な人数が決まっているようなシフト勤務等であれば、さらに不妊治療の通院は難しくなってしまいます。

在宅ワークが出来るかどうかで不妊治療の選択肢が大きく変わってしまうことを痛感したのが、このコロナ禍でした。

不妊治療と仕事の両立支援では、大企業の取り組みを中心に紹介されることが多いですが、職種によって、求められる支援は変わってきます。

各企業はモデルケースを参考にするだけではなく、従業員がどのような支援を求めているか、アンケート等で把握する必要があるのではないでしょうか?

ただ大手企業の事例をそのままコピーしたような制度では結局、使われない、使いにくい制度となってしまう可能性が高くなってしまいます。

 

地域による違い

不妊治療と仕事の両立に関しては、あまり話題にはなりませんが、住んでいる(働いている)都道府県によっても違ってくるのではないかと考えます。

先述したような、パソコンひとつでどこでも仕事が出来るような職種であれば、県外への受診も可能ですが、地方ではそのような勤務体制である人の方が少ないのが現状です。

在宅ワークやフレックス勤務などの働き方は一般的に都市部に多く、地方では珍しがられる、ということを私自身も何度も経験してきました。

地方と都市部の主要産業の違いや、クリニックへのアクセスの違いが不妊治療と仕事の両立に影響している可能性があります。

地方企業の場合はクリニックへのアクセスも考慮した支援制度構築を考える必要がるのではないかと思います。

 

不妊治療と仕事の両立支援アンケートの目的

現在実施している、不妊治療と仕事の両立支援に関するアンケートは

・不妊治療と仕事の両立支援の現状把握
・職種別・勤務形態での両立状況の違いを把握
・勤務地(居住地)による両立状況の違いを把握
・両立出来ている人と出来なかった人の職場環境の違いを把握
・不妊治療と仕事の両立支援の制度や取り組み内容の把握
・不妊治療と仕事の両立支援に関する課題の把握

上記6つの項目を目的として行っています。

先にも述べましたが、少しずつですが不妊治療と仕事の両立支援の動きは広がりつつあります。しかし、これらの支援はどこに住んでいても、どのような職種についていても得られるものなのでしょうか?

住んでいる地域、勤めた場所、選んだ職業によっては、不妊治療と仕事が両立出来ない環境にあるにもかかわらず、一部では不妊治療と仕事の両立がしやすくなったという認識になりつつあるのをSNS等で感じることもあります。

今回のアンケートではこれらの点もしっかりと分析し、今後につなげていきたいと思います。

 

アンケート終了後は、HPでの公表及びさらに詳細の分析等はkindleで書籍化を考えています。Kindle書籍に関しては、キャンペーン価格の設定を予定しております。

 

こちらのアンケート結果に関しての取材や研修等に関しては、以下からお問い合わせください。

SNS等での共有以外に、アンケート拡散にご協力いただける場合も、以下のお問い合わせフォームからご連絡ください
(SNSでの共有に関しては連絡は不要です。ご協力よろしくお願いします。)