卵子凍結って何? 卵子凍結の進め方とスケジュールと費用

最近話題の卵子凍結。どのように進めていくのか?費用は?と興味がある人もいるでしょう。
この記事はでは、まずは全体の流れを把握してもらうために、卵子凍結の進め方やスケジュール、費用についてざっくりとお伝えしていきます。

*ここで伝える卵子凍結は社会的(計画的)卵子凍結になります。

 

医学的卵子凍結と社会的(計画的)卵子凍結の違い

まず、卵子凍結について検索すると、医学的卵子凍結と社会的(計画的)卵子凍結とういう2種類の言葉に出会うかと思います。

卵子凍結を検討する際はこの2つの言葉の違いについて把握しておく必要があります。

 

医学的卵子凍結とは

 

がん患者さんを対象にした卵子凍結を指します。がん患者さんの場合、治療方針によっては、卵巣が大きなダメージを受け、その後の妊娠が難しくなる場合があります。

そのため、治療に入るまえにご本人の希望があれば卵子凍結、もしくは卵巣凍結を行います。
既婚者や事実婚でパートナーがいる場合は、精子と卵子を受精させた受精卵を凍結するという選択肢もあります。

ただし受精卵で凍結した場合は、パートナーと別れる、もしくは死別した場合はその受精卵を使用することは出来ません。

がん治療開始までの時間がないことが多く、卵子凍結に時間がかけられない事も少なくありません。

 

最近は各都道府県の大学病院等で「がん生殖」を扱っているところが増えましたので、まずはそちらに相談に行かれることをお勧めします。

このようなサイトもありますので参考にされてみてください
https://j-sfp.org/cooperation/

また医学的卵子凍結は現時点では保険適用外のため、自費診療なります。ただし一部助成金が出ています。

 

社会的(計画的)卵子凍結

 

東京都の助成などで話題になっている卵子凍結は、こちらの社会的(計画的)卵子凍結に該当します。

早発閉経の可能性などは医学的要因も含まれますが、現時点は社会的(計画的)卵子凍結になりますので注意が必要です。

社会的(計画的)卵子凍結は一般的には20代、30代で現時点は妊娠の予定がないが、将来に備えて卵子を凍結しておきたい人が行うものになります。

そのため、こちらも保険適用外の自費診療になります。また助成を行っている、自治体や企業も限られたものになることをあらかじめ知っておく必要があります。

 

卵子凍結を検討する際の流れ

 

① 卵子凍結に関する情報収集

 

「卵子凍結をしよう」と突然クリニックを受診する人は少なく、まずは卵子凍結に関する情報を収集することから始めます。

 

ただ、これほど社会的卵子凍結が一般的になったのはここ数年の話です。そのため、中立的な立場の情報はまだまだ少ないことをあらかじめ知っておく必要があります。

現在、卵子凍結に関する情報提供をしている多くは、卵子凍結によって利益を得る企業やクリニックがほとんどです。

その中でメリット・デメリットを見極めて判断していく必要があります。

情報収集から決断まである程度時間をかけて行う方がいいでしょう。卵子凍結に関する説明会をオンラインで開催しているクリニックもあるので、いくつか参加してみるのも一つの方法です。

 

②ライフプランのシミュレーション

 

次に、情報収集を行いながら、子どもは何人欲しいのか?いつごろ妊娠を考えているのか?などライフプランを考えます。

と同時に、卵子凍結に関わる費用が捻出できるかもあらかじめシュミレーションしておく必要があります。

この時に卵子を何個凍結保管するのかをある程度考えておくことで、大まかな費用のシミュレーションが出来ます。

最終的に支払う費用は、クリニックでのお会計時にしか確定しないことも多いため、(薬の量や通院回数、採卵個数で変わる為)シミュレーションする際は少し多めに見積もっておくようにしましょう

 

③クリニック選び

 

ある程度卵子凍結に関する意思が固まれば、次はクリニックを検討します。クリニックによっては、説明会参加が必須なところもあるため、その場合はまずは説明会に申し込む必要があります。

また、卵子凍結が可能なクリニックが都市部周辺に多いため、地方在住の場合は遠方まで通院が必要になる場合もあります。

 

ある程度、希望のクリニックが絞り込めたら、まずはクリニックに相談に行きましょう。医師が直接対応するところ、看護師やコーディネーターが対応するところなど様々ですが、本当にここに自分の未来を託していいのか、最終判断をします。

 

もちろんクリニックで話を聞いて、まだ卵子凍結は必要ないと言う判断をするのもありです。

卵子凍結は採卵だけではなく、保管やその後の移植にも費用が発生しますし、クリニックによっても技術力が違うため、慎重に判断していく必要があります

 

関連記事:5年後 10年後の未来を託せますか? 卵子凍結のためのクリニック選び6つのポイント

 

卵子凍結・凍結卵子使用時のスケジュール

クリニックによって細かな部分は変わってきますので、あくまでも一般的な流れとして参考にしていただければと思います。

採卵までの流れ

・採卵周期に入る前に、医師の診察と必要な検査を受ける
・排卵誘発方法によっては前の周期から調整に入ることもある
・月経開始3日目に来院 排卵誘発の説明を受ける
・指定された期間、薬の服用と自己注射を行う
・採卵までの間に3回~4回(場合によってはそれ以上)クリニックを受診し卵胞の成長を確認する
・採卵日が決定する(2日前ぐらい) 指定された時間に採卵前の注射を行う
・採卵手術

排卵誘発開始から採卵までの期間は、個人差はありますが月経開始から14日前後になることが一般的です。

採卵手術は基本的には麻酔をかけて行います。採卵手術自体はそこまで時間は要しませんが、術後の体調は人それぞれのため、採卵手術後はあまり予定を詰め込みすぎないことをお勧めします。

採卵後は基本的にはクリニックで卵子を凍結保管することになりますが、保管会社に預けることもあります。

 

凍結卵子利用時の流れ

・パートナーと共にクリニックを受診し凍結卵子を使用のための準備に入る
・融解する個数を決め、精子と顕微授精させる
・受精卵を培養し、初期胚もしくは胚盤胞まで育てる
・自然周期、もしくはホルモン補充周期で移植する
・指定日に妊娠判定を行う

移植に関しては簡単に流れを記載してみましたが、必ずしも移植までたどり着けるとは限りません。

顕微授精させたものの、上手く分割が進まなかったり、途中で成長が止まったりする事もあります。また移植したものの着床しない場合もあります。

そのためこの顕微授精から移植の流れを何回か繰り返すことも少なくありません。

また、このタイミングでパートナーの精子に何らかの問題が見つかったり、自身に着床不全や不育症などが分かったりする場合もあります。

 

卵子凍結にかかる費用

卵子凍結に関しては保険適用外の治療になります。採卵は自費診療だけど、授精から移植は保険が使えると勘違いされている話を耳にすることもありますが、採卵、保管、移植、全てが自費診療になります。

そのため、凍結卵子を使用する年齢によっては、凍結卵子を使用せずに保険診療で体外受精を行う人もいます。

 

費用としては、クリニックや個人差が大きいですが、以下の価格ぐらいが一般的かと思います

採卵に関わる費用 30万~50万前後(ただし個数・採卵回数によって変動する)
保管費用が¥11,000/1個/年前後
移植に関わる費用30万前後/1回

 

卵子凍結に関するサイト等では、1回の採卵費用のみが掲載されているところも多いため、費用を比較する場合は注意が必要です。

保管個数と保管年数が増えれば、保管費用だけに100万円ということもあり得るため、しっかりと事前に費用シミュレーションも行うようにしましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか?よくいただく質問内容をもとに、簡単に卵子凍結の流れを記載してみました。

卵子凍結を検討する際の参考にしてみてください

個別相談では卵子凍結に関するご相談も承っています。

 

 

 

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