【妊活情報①】 妊活におけるサプリメントの必要性とは?

「妊活・サプリメント」で検索すると、驚く量のサプリメント広告があがってき、どの商品を選べばいいのか悩んだことはありませんか?

妊活のサプリメント市場は玉石混合。非常に多くの商品が乱立しています。
それだけサプリメントは妊娠を望むカップルにとって関心があり、需要があるのだと感じています。

しかし、気になるのは『本来のサプリメントの目的』を理解して購入している人がどれだけいるのか?という点です。
もしかしたら、販売業者ですら売れればOKのごとくに市場に参入しているのではないか?と思わずにいられない事も残念ながらあります。

 

サプリメントの立ち位置とは?

サプリメントは栄養補助食品や健康補助食品と呼ばれ、分類的には「食品」です。
その為、基本的には効果効能を謳う事は出来ません。

ただし、「機能性表示食品」に限っては

機能性表示食品制度とは、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができる制度です。
特定保健用食品(トクホ)と異なり、国が審査を行いませんので、事業者は自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行う必要があります。

参照:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_function_claims/ 消費者庁HPより

と定められてます。
「機能性表示食品」の届け出がされているサプリメントの場合は、パッケージに記載されているのでそれで見分けが可能かと思います。

「機能性表示食品」の表記がないのに効果効能を謳っているサプリメントは・・・NGなのです。

グレーゾーンのもの、かなりクロに近いものなども結構ありますが、あくまでもサプリメントは「食品」であって一部を除いては「効果効能」を謳えないという事を頭に入れておいてくださいね。

それだけでもキャッチなコピーにひかかる事が減ると思います。

 

サプリメントはあくまでも補助的なももの

サプリメントはあくまでも足りない栄養素を補うものです。
食事で摂取が出来るものは出来る限り食事で摂取をした方がベストです。

とはいえ人によっては食事だけでは補いにくい栄養素があるのも事実

例えば、亜鉛の場合

成人女性の1日の摂取推奨量(日本人の食事摂取基準2020年版) では8mgとなっています。
亜鉛が多く含まれる食品の代表例は牡蠣です。
牡蠣は100gあたり13.2㎎の亜鉛が含まれており、非常に亜鉛を効率的に摂取できる食材です。
しかし、毎日牡蠣を食べる事はしませんよね・・・

他にも亜鉛が多く含まれる食品で日常的に摂取しやすいものに「卵黄」があります。
卵黄だと100gあたり4.2gの亜鉛が含まれています。
しかし、卵1個分の卵黄の量は18g程度(サイズによってかわりますが)
となると5個の卵を食べてようやく4.2gの亜鉛が摂取できる事に・・・
ちょっと現実的ではありません。

他にも牛肉の肩ロースやするめなどにも含まれていますがどれもあまり日常的に摂取する食材ではありません。

こんな風に、自分の食事と比較しながら摂取しにくい栄養素がある場合に利用するのがサプリメントなのです。
他にも仕事が忙しくて外食が続いている、どうしても食事が糖質の偏りがち、そんな時に不足している栄養素を補う目的で摂取するようにしてみてください

 

サプリメントで妊娠できるわけではない

サプリメントは決して飛び道具ではありません。
サプリメントに過剰な期待は禁物です。

サプリメントを飲んだからといって卵子が若返るわけではありません。
排卵障害のある人や、月経不順のある人の状態が改善されるわけでもありません。

ましてやサプリメントを飲んだだけで妊娠が可能なわけでもありません。
あくまでも足りない栄養素を補う。
栄養バランスを整えて、健康に過ごす日々をお手伝いするだけのものなのです。

そして研究結果はあくまでも研究結果であって、必ずしも効果があると言い切れる結果ばかりではありません。
追加調査、追加研究が必要であると締めくくられているものも結構あるのです。

 

葉酸は妊活対策ではなく、妊娠初期に必要な栄養素

ただし、葉酸だけは別です。

葉酸に関しては厚生労働省のHPで下記のように記されています。

日本でも2000年に厚生労働省から神経管閉鎖障害のリスク低減のために妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されました。この通知において、諸外国の研究結果から神経管閉鎖障害のリスク低減のための葉酸の摂取時期はおよそ妊娠1か月以上前から妊娠3か月までとされています。
参考:葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果

厚生労働省は葉酸の摂取時期を1ヶ月以上前からと記載しています。
その為、妊活サプリに葉酸が含まれているのです。
しかしこれは上記の文面からもわかるように、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減の為に摂取するものであって妊活に効果があるわけではありません。

葉酸そのものは、藻類、肉類、野菜類、卵類、乳類、豆類など様々な食品に含まれています。
しかし、妊娠初期に必要な1日400μgの葉酸を食品から摂取するのは容易ではありません。
その為、サプリメントを活用して必要量を摂取しましょうという流れになっています。

よく妊活サプリメントの広告塔に「厚生労働省も認めたあの成分が・・・」と書かれているのをみかけますが、厚生労働省が必要だと認めているのは「葉酸」だけです。
他の成分は、メーカーが各自に配合しているだけになります。

 

サプリメントは賢く利用しよう

忙しい毎日、中々バランスの良い食事を自分でつくるのは難しい人も少なくありません。
そうなるとどうしても糖質や脂質に偏りがち
タンパク質はなんとか意識できても、ビタミンやミネラルまではなかなか外食やコンビニ食では補いきれません。
そんな時はサプリメントをうまく活用すればOK

特に妊活や不妊治療中は気にしないで・・・と言われてもあれこれ気になるもの。
食事のバランスにやきもきするのであれば、栄養バランスはサプリメントにまかせてしまえばいいと思います。
ただし注意してほしいのが次の3転

・高価なサプリに手を出さない
・怪しいものには要注意
・輸入サプリは本当に安全?

妊活や不妊を謳う常識的なサプリメントであれば、30日分で高くても7000円や8000円まで。
1万円を超えるものはほとんどありません。
でも時折、妊活を謳った数万するサプリメントを見かけることがあります。
2種類セットで5万越えなんてものも…

そしてそのようなサプリメントは怪しいものも少なくありません。
健康増進法や景品表示法に抵触しているのでは?と思われる広告もしばしばみかけます

また、どこで作られているのか?何が配合されているのか?その成分はなに?なんていうものもあります。
サプリメントは食品とはいえ、取りすぎれば健康を害するものもあります。

過去には妊活関連のサプリではありませんでしたが、健康被害が出た物もあります。

また、最近は個人輸入をしたり、輸入サプリを販売しているのもみかけます。
しかし、海外のサプリメントは日本で認可されていない成分が配合されている場合もあります。
個人輸入となると詳細がわからないものも少なくありません。

言葉巧みなキャッチコピーに惹かれる事もありますが、怪しげな商品には手を出さないのがベストです。
サプリメントでなんとかしようとして、時間もお金も無題にした・・なんていう事例もありますから。

 

 

まとめ

この記事ではどの栄養素が妊活や不妊に効果があるとかないとかではなく、まずは基本的なサプリメントの立ち位置についてお話をさせて頂きました。
「サプリメントを飲めば妊娠出来るかも?」と思っている方が一定数いらっしゃるのを、不妊のご相談を受けていても感じる事が結構あります。

上記でも書きましたが、あくまでもサプリメントは「補助食品」です。
日常でどうしても足りていないなと感じる栄養素を補う為に利用するものです。

残念ながらそれだけで、卵子の質が改善したり、着床状態が改善するわけではありません。
それが出来てしまったら、サプリメントは健康補助食品ではなく「医薬品」となってしまいます。
(そもそも一度年齢を重ねた卵子の質を若い時のような状態に戻す事は現時点では出来ません。)

自分で何か出来る事はないか?とサプリメントに期待したい気持ちは、痛いほどわかります。
でもだからこそ、サプリメントに過剰な期待をかけるのではなく賢く取り入れていってほしいなと思うのです。

 

男性不妊とサプリメントの話、ビタミンDと妊活の話等はまた別の機会に記事に出来ればと思います。

 

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